特集 明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
大腸 大腸出血の診断と止血術
荒川 廣志
1
,
月永 真太郎
,
炭山 和毅
1東京慈恵会医科大学附属柏病院 内視鏡部
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸疾患
,
消化管出血
,
鑑別診断
,
抗血栓剤
,
アルゴリズム
,
内視鏡的止血
,
リスク評価
,
CTコロノグラフィー
,
結腸憩室
,
休薬
,
腸洗浄
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Fibrinolytic Agents
,
Colonoscopy
,
Algorithms
,
Risk Assessment
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Diverticulum, Colon
,
Colonography, Computed Tomographic
pp.210-216
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022140989
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1.血便は下部消化管出血(LGIB)の主症状であるが、15%は上部消化管出血(UGIB)の可能性がある。2.LGIBの原因疾患は大腸憩室が最も多く、重症出血も大腸憩室が最も多い。3.LGIBの70~90%は自然止血する。急性期の診療方針は活動性出血の有無や重症出血リスクを評価して決める。4.不安定なバイタルサインや活動性出血時はCT angiographyを最初に行う。5.早期(受診後24時間以内)の下部消化管内視鏡検査の適応は限定される。
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