大腸内視鏡治療と抗血栓薬-新ガイドラインの妥当性
抗血栓薬休薬時におけるシロスタゾール/アスピリン置換
間部 克裕
1
,
加藤 元嗣
,
小野 尚子
,
清水 勇一
,
坂本 直哉
1北海道大学 大学院医学研究科がん予防内科
キーワード:
Aspirin
,
血栓塞栓症
,
大腸内視鏡法
,
出血-術後
,
診療ガイドライン
,
Cilostazol
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
Thienopyridines
,
休薬
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Aspirin
,
Colonoscopy
,
Thromboembolism
,
Practice Guidelines as Topic
,
Postoperative Hemorrhage
,
Thienopyridines
,
Cilostazol
pp.477-482
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015022220
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新ガイドラインでは,抗血栓薬の休薬ハイリスク症例に対して,内視鏡検査や生検など出血低危険手技では抗血小板薬の継続,治療内視鏡など出血高危険手技では従来のヘパリン置換ではなく,アスピリンは継続,チエノピリジンは同じ抗血小板薬のアスピリンまたはシロスタゾールに置換することが推奨されている.大腸治療内視鏡は出血高危険手技であり,チエノピリジンの休薬リスクが高い場合は,脳血管障害予防の場合はシロスタゾールに,心疾患予防の場合はアスピリンに置換して行う.出血リスクは高くなるため,休薬可能な時期まで待機可能な場合は待機し,置換して行う必要がある場合には,確実な止血術や絶食,入院期間の延長など症例に応じた注意深い対応が必要である.
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