膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の診療の現況
IPMN診療におけるCT、MRIの有用性
小川 貴央
1
,
藤田 直孝
1仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科
キーワード:
MRI
,
鑑別診断
,
膵臓腫瘍
,
嚢胞腺癌-漿液性
,
膵炎-慢性
,
腫瘍悪性度
,
膵管内乳頭腫瘍
,
粘液性嚢胞腫瘍
,
腹部CT
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pancreatic Neoplasms
,
Cystadenocarcinoma, Serous
,
Pancreatitis, Chronic
,
Neoplasm Grading
pp.1703-1708
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015121489
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CTおよびMRIは低侵襲で簡便に膵全体を評価することが可能な検査法であり,膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の診断において,その所見に精通することは重要である.IPMNは主膵管型と分枝型に大別され,それぞれの画像的特徴が異なる.主膵管型では慢性膵炎との鑑別,分枝型では粘液性嚢胞腫瘍,漿液性嚢胞腫瘍,膵仮性嚢胞などとの鑑別が必要になる.またIPMNは幅広い悪性度の病変を含み,治療方針の決定のためには,その評価が重要である.本稿ではIPMNのCT,MRIの典型的画像所見と鑑別診断について実際の画像を提示して解説する.さらに,CT,MRIを用いた悪性度の評価についても言及する.
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