膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の診療の現況
IPMNに併存する膵管癌
森 泰寿
1
,
大塚 隆生
,
佐藤 典宏
,
山口 幸二
1福岡赤十字病院 外科
キーワード:
腫瘍侵入性
,
腫瘍-多発性原発
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
膵管癌
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Neoplasms, Multiple Primary
,
Neoplasm Invasiveness
,
Carcinoma, Pancreatic Ductal
pp.1689-1694
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015121487
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膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は膵管内に発生し,粘液を産生して乳頭状に増生する上皮性腫瘍で,IPMN/MCN国際診療ガイドライン2012年版の刊行により治療方針がより明確になった.またIPMNは他臓器の悪性腫瘍とともに,約3~10%に通常型膵管癌を合併するとされている.つまりIPMNは糖尿病,慢性膵炎,遺伝性膵炎などと同様に膵癌の高リスク群として認識すべき疾患であり,IPMNの治療中もしくは経過観察中に通常型膵管癌を早期に発見できる可能性がある.
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