十二指腸腫瘍性病変に対する診療の進歩
十二指腸腫瘍(非乳頭)の種類と鑑別のポイント
野中 哲
1
,
小田 一郎
,
阿部 清一郎
,
鈴木 晴久
,
吉永 繁高
,
斎藤 豊
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
十二指腸腺
,
カルチノイド腫瘍
,
胃粘膜
,
過形成
,
脂肪腫
,
十二指腸炎
,
十二指腸鏡法
,
十二指腸疾患
,
十二指腸腫瘍
,
静脈瘤
,
鑑別診断
,
腺腫
,
嚢胞
,
リンパ管腫
,
リンパ系疾患
,
リンパ腫
,
アミロイドーシス
,
Gastrointestinal Stromal Tumor
,
腸ポリープ症
,
異所性胃粘膜
,
異所性膵
,
リンパ小節
Keyword:
Amyloidosis
,
Adenoma
,
Brunner Glands
,
Carcinoid Tumor
,
Duodenoscopy
,
Duodenal Diseases
,
Duodenal Neoplasms
,
Cysts
,
Diagnosis, Differential
,
Duodenitis
,
Hyperplasia
,
Gastric Mucosa
,
Lipoma
,
Lymphoma
,
Lymphatic Diseases
,
Lymphangioma
,
Varicose Veins
,
Gastrointestinal Stromal Tumors
,
Intestinal Polyposis
pp.1551-1560
発行日 2014年10月20日
Published Date 2014/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015053654
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十二指腸の腫瘍性病変はまれな疾患であり,通常の内視鏡検査で遭遇することは少ない.十二指腸腺腫・癌は隆起主体の肉眼型を呈することが多く,大腸病変と類似する傾向にあり,胃癌と異なり存在診断や範囲診断に苦労することはほとんどない.ただ,腺腫と癌を判別することは現時点では非常に困難であり,今後の研究に期待したい.そして,希少疾患ゆえに,さまざまな基準や標準的治療が定まっていないのが現状であり,今後の研究の進捗には「集約化」が重要な因子になると考えられる.もし,十二指腸腫瘍性病変を発見または疑ったなら,速やかに専門施設に紹介することが望ましい.
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