特集 表在性十二指腸腫瘍の新展開
十二指腸にみられる病変の種類とその頻度
遠藤 昌樹
1
,
鳥谷 洋右
,
永塚 真
,
菅井 有
,
松本 主之
1開運橋消化器内科クリニック
キーワード:
十二指腸腺
,
カルチノイド腫瘍
,
Peutz-Jeghers症候群
,
過形成
,
十二指腸鏡法
,
十二指腸疾患
,
十二指腸腫瘍
,
上皮内癌
,
鑑別診断
,
腺腫
,
腸ポリープ
,
リンパ腫-濾胞性
,
異所性胃粘膜
,
異所性膵
Keyword:
Brunner Glands
,
Carcinoid Tumor
,
Carcinoma in Situ
,
Diagnosis, Differential
,
Duodenal Diseases
,
Duodenal Neoplasms
,
Hyperplasia
,
Lymphoma, Follicular
,
Adenoma
,
Intestinal Polyps
,
Peutz-Jeghers Syndrome
,
Duodenoscopy
,
Accessory Pancreas
pp.973-983
発行日 2019年7月25日
Published Date 2019/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2019334133
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十二指腸腺腫や早期癌の発見は増加しているが、疾患の頻度の低さもあり鑑別診断については曖昧な点が多い。生検による腺腫、早期癌の診断も容易ではなく、内視鏡診断・病理学的診断ともに他の消化管に比し課題が多いのが現状である。さらに、鑑別診断を考えるうえでは非腫瘍性隆起性病変の特徴を知ることも重要である。異所性胃粘膜とBrunner腺過形成の頻度が高いが、拡大所見を含めた詳細な観察で鑑別が可能である。頻度こそ低いがPeutz-Jeghers型ポリープ(過誤腫)では腫瘍類似の表面構造や絨毛の白色化を認めるため注意が必要である。
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