特集 十二指腸はこう診る
内視鏡分類(長谷部分類)にもとづく十二指腸病変の内視鏡診断 隆起性病変(非乳頭部)の内視鏡診断
長谷部 修
1
,
原 悦雄
,
越知 泰英
,
関 亜矢子
,
櫻井 晋介
,
北畠 央之
,
齋藤 博美
1北野病院 消化器内科
キーワード:
十二指腸腺
,
十二指腸鏡法
,
十二指腸疾患
,
十二指腸腫瘍
,
鑑別診断
,
腺癌
,
腺腫
,
腸粘膜
,
腸ポリープ
,
異所性胃粘膜
Keyword:
Brunner Glands
,
Diagnosis, Differential
,
Duodenal Diseases
,
Duodenal Neoplasms
,
Adenocarcinoma
,
Adenoma
,
Intestinal Mucosa
,
Intestinal Polyps
,
Duodenoscopy
pp.994-1003
発行日 2020年7月25日
Published Date 2020/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020388235
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十二指腸病変の内視鏡分類は、病理組織学的診断名ではなく内視鏡医の観察法にもとづいた分類である。肉眼形態から、I:隆起性病変、II:平坦ないし陥凹性病変、III:圧排や狭窄を呈する病変に分け、次に表面性状から正常十二指腸粘膜に覆われているか否か、色調変化・表面陥凹・びらんや潰瘍を伴うか否かで亜分類されている。十二指腸には隆起性病変が多く、かつ表面が正常粘膜に覆われ、色調変化や表面陥凹を伴う疾患が多い。本稿では隆起性病変の代表疾患について典型像を示しながら解説するとともに、鑑別診断上の問題点や癌化との関連性について言及する。
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