特集 大腸癌のスクリーニングとサーベイランスの標準化に向けて─ 新しい知見から
Ⅱ.サーベイランス(3) 大腸癌手術後サーベイランス─ 日本と欧米のガイドラインの視点から
阿彦 友佳
1
,
愛甲 丞
1
,
志田 大
1
1東京大学医科学研究所フロンティア外科学分野
キーワード:
大腸癌
,
術後サーベイランス
,
大腸癌治療ガイドライン
,
術後再発
,
hazard function
Keyword:
大腸癌
,
術後サーベイランス
,
大腸癌治療ガイドライン
,
術後再発
,
hazard function
pp.93-97
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000555
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大腸癌治癒切除後の再発は95%以上が術後5年以内に出現すると報告されており,「大腸癌治療ガイドライン」2019年版でも,米国のNational Comprehensive Cancer Network(NCCN)ガイドラインでも,欧州のEuropean Society for Medical Oncology (ESMO)ガイドラインでも,共通して術後5年間の術後サーベイランスを推奨している.一方で,サーベイランス間隔や検査方法についてはガイドラインごとに異なり,コンセンサスがないのが現状である.また日本の大腸癌治療ガイドラインではStage Ⅰ〜Ⅲで共通したスケジュールであるのに対し,米国のNCCNガイドラインではStage別に記載されている.今後は,日本でもStage別の術後サーベイランスを考える必要がある.
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