特集 大腸癌のスクリーニングとサーベイランスの標準化に向けて─ 新しい知見から
Ⅱ.サーベイランス(1) 内視鏡的ポリープ切除後サーベイランス─ 日本と欧米のガイドラインの視点から
堀田 欣一
1
,
松田 尚久
2,3
,
関口 正宇
2,3
,
斎藤 豊
3
,
佐野 寧
4
,
藤井 隆広
5
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院検診センター
3国立がん研究センター中央病院内視鏡科
4佐野病院消化器センター
5藤井隆広クリニック
キーワード:
大腸ポリープ
,
大腸腺腫
,
大腸がん
,
内視鏡的ポリープ切除
,
サーベイランス
,
ガイドライン
Keyword:
大腸ポリープ
,
大腸腺腫
,
大腸がん
,
内視鏡的ポリープ切除
,
サーベイランス
,
ガイドライン
pp.79-84
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000553
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内視鏡的ポリープ切除後サーベイランスの目的は大腸ポリープ切除後の患者における大腸がんの罹患と死亡のリスクの抑制である.大腸がんの罹患・死亡抑制効果とサーベイランスの負荷,コスト,内視鏡キャパシティー等のバランスを加味して最適なサーベイランス・プログラムを構築することが求められる.日本においては従来,欧米よりも過剰なサーベイランスがなされてきた.2020年8月「大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン」において待望のリスク層別化に基づくサーベイランス・プログラムが作成された.サーベイランス中の「大腸がん死亡ゼロ」「腸管温存」「患者QOL重視」を基本理念として作成されており,今後の普及が期待される.
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