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特集 大腸癌の術後再発をめぐって
早期発見をめざした術後サーベイランス戦略とその成果
Surveillance and result after colorectal cancer surgery toward earlier detection of recurrence
風間 伸介
1
,
渡邉 聡明
1
,
名川 弘一
1
Shinsuke KAZAMA
1
1東京大学医学部腫瘍外科
キーワード:
大腸癌
,
サーベイランス
,
術後再発
Keyword:
大腸癌
,
サーベイランス
,
術後再発
pp.753-758
発行日 2001年6月20日
Published Date 2001/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904479
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大腸癌に対する治療としては外科的な根治手術に加えて,術後再発に対するサーベイランスが必要となる.術後サーベイランスの目的は局所再発,遠隔転移,あるいは新たな癌の発生を無症候性のうちに発見し,再治癒切除をはじめとする治療を早期に行い,術後生存率の向上を目指すところにある.しかし未だサーベイランスの必要性に疑問を呈する論文が見られるように,現在のサーベイランスは十分とは言えず,今後検討,改善を要する点も多い.本稿では大腸癌術後サーベイランスの概要について述べ,当科サーベイランスの成果についても触れたが,今後,サーベイランスが更に成果を上げるためには,患者個別ごとに適応できる柔軟性を持ったガイドラインの作成と検査法の選択,改善が望まれる.
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