特集 クローン病小腸狭窄病変に対する内視鏡的バルーン拡張術─基本からピットフォールまで
Ⅱ.クローン病小腸狭窄病変に対するバルーン拡張術(7)症 例 e.トラブルシューティング─ 出血
砂田 圭二郎
1
,
Tsevelnorov Khurelbaatal
1
,
坂本 博次
1
,
矢野 智則
1
,
山本 博徳
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
内視鏡的バルーン拡張術
,
ダブルバルーン内視鏡
,
後出血
,
内視鏡的切開術
Keyword:
内視鏡的バルーン拡張術
,
ダブルバルーン内視鏡
,
後出血
,
内視鏡的切開術
pp.244-247
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000495
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クローン病小腸狭窄性病変に対する内視鏡的バルーン拡張術(EBD)は,腸管を温存する有効な方法として,バルーン内視鏡の普及とともに徐々に広がりを見せている.EBD 中およびEBD 後の出血は,頻度が低いものの報告されている.予防のためには,狭窄部に深い潰瘍が存在する場合などのEBD 除外基準を正しく守ることが必要である.出血を認めた際には,自然止血も期待できるが,持続する場合は内視鏡下のクリップ留置など止血術を考慮する必要がある.
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