特集 クローン病小腸狭窄病変に対する内視鏡的バルーン拡張術─基本からピットフォールまで
Ⅱ.クローン病小腸狭窄病変に対するバルーン拡張術(1)総 論
平井 郁仁
1
1福岡大学医学部消化器内科学講座
キーワード:
クローン病
,
小腸狭窄
,
内視鏡的バルーン拡張術
,
長期経過
,
低侵襲治療
Keyword:
クローン病
,
小腸狭窄
,
内視鏡的バルーン拡張術
,
長期経過
,
低侵襲治療
pp.177-184
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000483
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クローン病は長期経過において高率に消化管狭窄を呈する.なかでも,小腸狭窄は外科手術の最大の要因であり,小腸狭窄を適切に治療することが予後を左右する.内視鏡的バルーン拡張術は外科手術を代替する低侵襲治療である.適応を遵守し,標準的で適切に内視鏡的バルーン拡張術を行うことにより有効性は向上し,偶発症のリスクを減ずることが可能となる.長期的な有効性と技術的な困難例の克服が本内視鏡手技の課題である.
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