特集 クローン病小腸狭窄病変に対する内視鏡的バルーン拡張術─基本からピットフォールまで
Ⅱ.クローン病小腸狭窄病変に対するバルーン拡張術(4)クローン病におけるバルーン拡張術のコツ a.ダブルバルーン内視鏡の立場から
中村 正直
1
,
山村 健史
1
,
前田 啓子
2
,
澤田 つな騎
2
,
水谷 泰之
1
,
石川 恵里
1
,
古川 和宏
1
,
角嶋 直美
1
,
藤城 光弘
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
2名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
クローン病
,
ダブルバルーン内視鏡
,
バルーン拡張術
,
ガストログラフイン造影
,
腹部癒着
Keyword:
クローン病
,
ダブルバルーン内視鏡
,
バルーン拡張術
,
ガストログラフイン造影
,
腹部癒着
pp.197-202
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000486
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クローン病におけるバルーン拡張術を計画した際には治療用ダブルバルーン内視鏡のEN-580T を選択する.鉗子口径が3.2 mm でありバルーンカテーテルの通過性に優れる.二つのバルーンを駆使することで深部挿入や腹部癒着を克服した挿入が可能である.狭窄評価のガストログラフイン造影では,スコープ先端のバルーンを膨張したうえで行うため,ガストログラフインがスコープ側へバックフローする心配がなく,複数の狭窄を越えた腸管まで造影剤を注入できる.
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