特集 クローン病小腸狭窄病変に対する内視鏡的バルーン拡張術─基本からピットフォールまで
Ⅱ.クローン病小腸狭窄病変に対するバルーン拡張術(7)症 例 c.拡張術によるカプセル内視鏡回収
大森 鉄平
1
,
高鹿 美姫
1
,
神林 玄隆
1
,
村杉 瞬
1
,
栗山 朋子
1
,
米沢 麻利亜
1
,
徳重 克年
1
1東京女子医科大学消化器内科
キーワード:
小腸カプセル内視鏡
,
バルーン内視鏡
,
パテンシーカプセル
,
内視鏡的バルーン拡張術
Keyword:
小腸カプセル内視鏡
,
バルーン内視鏡
,
パテンシーカプセル
,
内視鏡的バルーン拡張術
pp.233-238
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000493
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クローン病に対する小腸カプセル内視鏡(SBCE)検査において,パテンシーカプセルによる腸管開通性評価が行われるが,開通性評価判定の過誤によりカプセル内視鏡が滞留する可能性がある.またパテンシーカプセルのパリレンコーティングが狭窄部を通過せずSBCE 同様腸管内に留まる場合がある.滞留を生じた際には,病歴や局在などを十分に吟味し,BAE 挿入アプローチや内視鏡的バルーン拡張術(EBD)の適応を的確に判断することが肝要である.EBD を用いたSBCE およびPC コーティングの回収の概説と症例提示を行う.
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