特集 クローン病小腸狭窄病変に対する内視鏡的バルーン拡張術─基本からピットフォールまで
Ⅱ.クローン病小腸狭窄病変に対するバルーン拡張術(7)症 例 b.回腸結腸吻合部狭窄─ 術後約30 年目に吻合部狭窄を認めたクローン病の1 症例
勝木 伸一
1
,
森田 理恵
1
,
中村 元
1
,
平田 裕哉
1
,
嘉成 悠介
1
,
小松 悠弥
1
,
高梨 訓博
1
,
安保 智典
1
1小樽掖済会病院消化器病センター
キーワード:
クローン病
,
吻合部狭窄
,
内視鏡的バルーン拡張
Keyword:
クローン病
,
吻合部狭窄
,
内視鏡的バルーン拡張
pp.229-232
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000492
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症例は50 歳代,男性.約30 年前に,クローン病による回腸穿孔と腹膜炎の診断で右半結腸切除術を施行されている.主訴は,軟便,腹痛,排便回数の増加であった.パテンシーカプセル施行後に小腸カプセル内視鏡(CE)検査を行ったが,バッテリー駆動時間内にCE の排出は認めなかった.画像解析では,吻合部に一致してregional transit abnormality を認め,その部分で狭窄像を呈していた.キャストフードを装着したダブルバルーン内視鏡を用いて狭窄部を評価後,バルーンダイレーターにて同部位を内視鏡下に拡張した.
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