特集 クローン病小腸狭窄病変に対する内視鏡的バルーン拡張術─基本からピットフォールまで
Ⅱ.クローン病小腸狭窄病変に対するバルーン拡張術(6)ピットフォール─ 悪性狭窄との鑑別
細見 周平
1
,
西田 裕
1
,
鋳谷 成弘
1
,
鎌田 紀子
1
,
藤原 靖弘
1
1大阪市立大学大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
クローン病
,
小腸狭窄
,
小腸癌
Keyword:
クローン病
,
小腸狭窄
,
小腸癌
pp.219-224
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000490
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クローン病では小腸癌の合併が報告されており,小腸型,長期経過例,狭窄・瘻孔存在は罹患リスクが高くなる.小腸内視鏡の登場は小腸癌の内視鏡的・生検診断を可能としたが,一方で小腸狭窄への非手術治療が可能となったことで,小腸癌の手術のタイミングを逸してしまう可能性もある.クローン病関連小腸癌の疫学や特徴─ 内視鏡的・生検診断の困難さなど─ を理解し,適切なタイミングでの悪性除外を目指した診断・治療戦略が必要である.
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