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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
十二指腸・小腸
良性小腸狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術
Balloon dilation for benign stricture of the small bowel
松岡 賢
1
,
船越 禎広
1
,
阿部 光市
1
,
久能 宣昭
1
,
平井 郁仁
1
Satoshi MATSUOKA
1
,
Sadahiro FUNAKOSHI
1
,
Koichi ABE
1
,
Nobuaki KUNO
1
,
Fumihito HIRAI
1
1福岡大学医学部消化器内科学講座
キーワード:
小腸狭窄
,
バルーン小腸内視鏡
,
内視鏡的バルーン拡張術
Keyword:
小腸狭窄
,
バルーン小腸内視鏡
,
内視鏡的バルーン拡張術
pp.683-687
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000154
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はじめに
消化管の狭窄性病変を解除する治療として外科的手術,内視鏡的バルーン拡張術(endoscopic balloon dilation:EBD),ステント留置,endoscopic stricturotomy(ES)などの内視鏡的切開術がある。EBDは食道,胃,十二指腸,大腸の良性狭窄に対してすでに確立された治療となっている。小腸の狭窄に対しては以前は回腸末端などに限られていたが,バルーン小腸内視鏡(balloon-assisted endoscopy:BAE)の普及とともに深部小腸の狭窄に対してもEBDが行われるようになっている1)。良性小腸狭窄の原因としては術後狭窄やCrohn病(CD),腸結核,感染性腸炎,NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)起因性小腸傷害を含む薬剤性腸炎,虚血性腸炎,腸管型Behçet病,単純性潰瘍,非特異性多発性小腸潰瘍症(chronic enteropathy associated with SLCO2A1:CEAS),全身疾患(膠原病など)の小腸病変など種々の疾患があげられる。
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