特集 無痛大腸内視鏡挿入法─ technique & device
Ⅲ.各論(3)太径スコープと細径スコープの利点・欠点
工藤 豊樹
1
,
工藤 進英
1
,
山内 章裕
2
,
三澤 将史
1
,
森 悠一
1
,
林 武雅
1
,
若村 邦彦
1
,
宮地 英行
1
,
石田 文生
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
2やまうち内科クリニック
キーワード:
大腸内視鏡挿入
,
太径スコープ
,
細径スコープ
,
軸保持短縮法
,
hooking the fold
Keyword:
大腸内視鏡挿入
,
太径スコープ
,
細径スコープ
,
軸保持短縮法
,
hooking the fold
pp.121-126
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000457
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太径スコープは軸保持短縮法を実践するうえで,軸を直線化しやすいため非常に有用である.さらに太径スコープは術者手元の繊細な動きのスコープ先端部への伝導性が良いため,挿入だけでなく観察や治療にも有利である.それに対し細径スコープは,腸管に過度な負担がかからないためループ形成や腸管を伸ばしながらの挿入が可能であり,軸保持短縮法が困難な症例では良い適応となる.内視鏡医にはスコープの特性をよく理解し,症例に応じたスコープ選択が求められる.
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