特集 無痛大腸内視鏡挿入法─ technique & device
Ⅲ.各論(4)硬度可変機能の使用法
鈴木 拓人
1
,
北川 善康
1
,
南金山 理乃
1
,
石垣 飛鳥
2
,
山口 武人
2
1千葉県がんセンター内視鏡科
2千葉県がんセンター消化器内科
キーワード:
大腸内視鏡
,
大腸内視鏡スコープ
,
硬度可変機能
,
大腸内視鏡挿入手技
,
挿入困難例
Keyword:
大腸内視鏡
,
大腸内視鏡スコープ
,
硬度可変機能
,
大腸内視鏡挿入手技
,
挿入困難例
pp.127-131
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000458
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大腸内視鏡スコープの硬度可変機能は現在大部分のものに標準搭載されており,本機能が盲腸到達率の向上,挿入時間の短縮,患者の疼痛軽減に寄与することが複数報告されている.さらに硬度可変のないスコープで挿入困難だった例において使用することで,盲腸到達率の上乗せ効果が得られることも報告されている.われわれの実際の使用法としては,挿入開始時は硬度0 でS 状結腸を通過(撓みやすい場合には適宜硬度を上げる)後,直線化を確認し硬度2~ 3 に上げ,脾彎曲部を越え横行結腸中部まできたら硬度0 に戻し,肝彎曲部を通過していく.抜去時も硬度0 のまま観察してくる.本機能を適切に使用することが苦痛の少ない,速やかな大腸内視鏡検査を可能にする.
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