特集 無痛大腸内視鏡挿入法─ technique & device
Ⅰ.軸保持短縮法の原点と進化
工藤 進英
1
,
工藤 豊樹
1
,
豊嶋 直也
1
,
森 悠一
1
,
三澤 将史
1
,
林 武雅
1
,
若村 邦彦
1
,
宮地 英行
1
,
石田 文生
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
大腸内視鏡挿入
,
軸保持短縮法
,
one man method
,
3S Insertion Technique
,
拡大内視鏡
Keyword:
大腸内視鏡挿入
,
軸保持短縮法
,
one man method
,
3S Insertion Technique
,
拡大内視鏡
pp.91-97
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000452
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大腸内視鏡挿入の一人法(one man method)から始まった軸保持短縮法は,1990 年代の拡大内視鏡の登場によって加速度的に進化した.軸保持短縮法の基本的概念はスコープの軸を直線的に保ち先端部へ力の伝導を容易にすることで,腸管を伸展させず,理想的な腸管軸を作りながら最短距離でスコープを進める挿入法である.そのためには,われわれが提唱する3S Insertion Techniqueを熟知し,実践することが重要である.さらにスコープの至適距離をよく理解し,air control やフード等の補助手段も十分に駆使することも有効である.腸管に過度の負担をかけないという前提のもと,われわれ内視鏡医は常に基本に立ち返る姿勢を忘れてはいけない.
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