TOPICS ─文献紹介〈腫瘍関連*〉
Endocytoscopy を用いた大腸腫瘍性病変における細胞核の形態分類〔Review from ─ Gastrointest Endosc 2017;85:628-638〕
工藤 豊樹
1
,
森 悠一
1
,
若村 邦彦
1
,
三澤 将史
1
,
豊嶋 直也
1
,
林 武雅
1
,
石田 文生
1
,
井上 晴洋
2
,
工藤 進英
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
2昭和大学江東豊洲病院消化器センター
キーワード:
大腸癌
,
拡大内視鏡
,
エンドサイトスコピー
,
EC診断
,
SM深部浸潤癌
Keyword:
大腸癌
,
拡大内視鏡
,
エンドサイトスコピー
,
EC診断
,
SM深部浸潤癌
pp.569-572
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000124
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超拡大内視鏡であるEndocytoscopy(EC)の開発により細胞核の診断を始めとする生体内(invivo)での病理組織診断が可能となり,その有用性が数々報告されている1)〜 5).そして実臨床においては内視鏡診断による腫瘍・非腫瘍の鑑別のみならず,SM 微小浸潤癌(SM-s)と深部浸潤癌(SM-m)の鑑別診断はその後の治療方針に直結するため,その診断精度が求められている. 現行のEC 分類でもある程度の診断精度は得られている5).しかしEC 分類ではEC 3a を深達度M〜SM-s までの指標としている一方で,実際の病理の内訳は低異型度腺腫〜SM-m と幅広い結果が得られている現状があり,その診断精度は十分でない.本研究ではEC 分類におけるSM-mに対する診断精度の向上を目的として行われ,また新たな指標となる因子についても検討された.
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