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特集 大腸内視鏡 挿入・観察 A to Z
[大腸内視鏡挿入の基本スタンス]
軸保持短縮法を遵守する立場
Standpoint that sticks to straightening and shortening technique
藤井 隆広
1
Takahiro Fujii
1
1藤井隆広クリニック
キーワード:
軸保持短縮法
,
S-top
,
大腸内視鏡挿入法
Keyword:
軸保持短縮法
,
S-top
,
大腸内視鏡挿入法
pp.306-310
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001900
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はじめに
大腸内視鏡挿入手技の基本は軸保持短縮法1)であり,この挿入法をマスターしてこそ,苦痛のない挿入法が可能となる。大腸内視鏡の機種を症例ごとに選択することも,挿入の苦痛軽減には大切なことである。当院では,オリンパス社製CF-XZ1200I(以下XZI),PCF-H290ZI(以下PCZ),PCF-PQ260I(以下PQI)の内視鏡機種をおもに使用している。これら3機種から,患者の体型や性,年齢,婦人科手術などの既往歴や,癒着の程度によって機種の選択を行っている。瘦せ型で高齢女性,癒着のある症例ではPQIを使用し,男性ではXZIをおもに使用している,そのため,PCZの使用頻度は低い傾向にある。軸保持短縮法での挿入は,PQIよりもXZIが相応しく,いかに腸管を伸ばさないように挿入するかがポイントである。
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