特集 FIT 陰性癌の特徴
〔コラム〕FIT を陰性になるまで繰り返してよいのか?
若村 邦彦
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
大腸がん検診
,
免疫便潜血検査
,
便潜血反応陰性大腸癌
,
偽陰性
,
大腸内視鏡
Keyword:
大腸がん検診
,
免疫便潜血検査
,
便潜血反応陰性大腸癌
,
偽陰性
,
大腸内視鏡
pp.449-450
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000404
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免疫便潜血検査(fecal immunochemical test;FIT)が陽性の場合,精密検査を勧めず,FIT の再検査を繰り返し,陰性結果が出たら経過観察とする医師が存在する.はたして,FIT を繰り返すことに検診の意味があるのだろうか?わが国の検診におけるFIT 陽性率は,約7%で推移している.2 日法FIT のうち一つでも陽性になった場合は,必ず精密検査を受けることが求められている.精密検査は,全大腸内視鏡検査が第一選択で,全大腸内視鏡検査が実施困難な場合には,S 状結腸検査と注腸X 線検査の併用が第二選択となり,再度FIT を実施して判定することは望ましくない.
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