特集 FIT 陰性癌の特徴
Ⅴ.FIT 陽性癌 vs. FIT 陰性癌(1)一般検診の立場から
満崎 克彦
1
,
野村 美緒子
1
,
福永 久美
1
,
菅 守隆
1
1済生会熊本病院予防医療センター
キーワード:
大腸がん検診
,
免疫便潜血検査
,
便潜血陰性
,
偽陰性癌
Keyword:
大腸がん検診
,
免疫便潜血検査
,
便潜血陰性
,
偽陰性癌
pp.429-434
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000397
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免疫便潜血検査(fecal immunochemical test;FIT)を用いた偽陰性癌と陽性癌の臨床病理学的特徴を後ろ向きに比較検討した.偽陰性早期癌は,腫瘍径が小さく,深達度が浅い癌が多く,表面型腫瘍も偽陰性になりやすい.偽陰性進行癌は女性に多く右側結腸(とくに盲腸)に発生しやすい.偽陰性対策として,偽陰性癌の特徴を理解すると同時に,精度管理を十分に行うことが重要である.また,FIT の弱点を補強するため大腸内視鏡検査や大腸CT 検査を介入させることも偽陰性対策になりうると考えられた.
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