特集 FIT 陰性癌の特徴
Ⅴ.FIT 陽性癌 vs. FIT 陰性癌(2)大腸がん検診study の立場から
堀田 欣一
1
,
松田 尚久
2,3,4
,
池松 弘朗
5
,
角川 康夫
2,3
,
今井 健一郎
1
,
伊藤 紗代
1
,
浦岡 俊夫
6
,
古賀 宣勝
7
,
斎藤 豊
3
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院検診センター
3国立がん研究センター中央病院内視鏡科
4国立がん研究センター社会と健康研究センター検診開発研究部
5国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科
6群馬大学大学院医学系研究科消化器肝臓内科学
7国立がん研究センター先端医療開発センター
キーワード:
大腸癌
,
大腸がん検診
,
対策型検診
,
免疫学的便潜血検査
,
大腸内視鏡
Keyword:
大腸癌
,
大腸がん検診
,
対策型検診
,
免疫学的便潜血検査
,
大腸内視鏡
pp.435-440
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000398
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東京都大島町の住民検診の対象に,同時に二つの検査法で大腸がん検診〔免疫便潜血検査(FIT) 2 日法+全大腸内視鏡検査(TCS)〕を実施した研究結果から得られたFIT 陰性大腸癌の特徴を解析した.FIT 陰性癌は全例が粘膜内癌で全例,内視鏡治療で根治できた.FIT 陽性癌よりも早期であり,右側の病変の割合が多く,平坦型が多いという傾向が認められた.文献的にも,FIT 陰性癌は右側で,小型病変,平坦陥凹型が多いことが示されており,TCS を併用した対策型検診法の開発が求められる.
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