特集 病態から考え出されたIBD治療の進歩
Ⅲ.新規抗TNF-α抗体製剤
竹内 健
1
1東邦大学医療センター佐倉病院内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
抗TNF-α抗体製剤
,
免疫調節薬
,
二次無効
,
trough値
,
中和抗体
,
therapeutic drug monitoring(TDM)
Keyword:
抗TNF-α抗体製剤
,
免疫調節薬
,
二次無効
,
trough値
,
中和抗体
,
therapeutic drug monitoring(TDM)
pp.237-243
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000194
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抗TNF-α抗体製剤は,炎症性腸疾患治療に最初に導入された生物学的製剤としてIBD 診療に多大な影響を与えてきた.現在,臨床現場で使用可能な抗TNF-α抗体製剤は複数存在し,投与法だけではなく,製造法により異なる免疫原性や疾患ごとの有効性の違いなど,実際に使用する際に理解すべき特性がある.抗TNF-α抗体製剤を最適に使用するためには,各薬剤における免疫調節薬併用の必要性の違いや,抗TNF-α抗体製剤の継続中に発生する二次無効に対するtherapeutic drug monitoring(TDM)に基づく投与量の最適化もしくは薬剤変更の有用性が報告されており,今後の検討が必要である.
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