特集 病態から考え出されたIBD治療の進歩
Ⅱ.世界におけるIBD新規薬剤開発動向
清原 裕貴
1
,
水野 慎大
1
,
金井 隆典
1
1慶應義塾大学医学部内科学(消化器)
キーワード:
白血球接着分子阻害薬
,
JAK阻害薬
,
抗IL-12/23抗体製剤
,
S1P受容体調節薬
,
SMAD7阻害薬
Keyword:
白血球接着分子阻害薬
,
JAK阻害薬
,
抗IL-12/23抗体製剤
,
S1P受容体調節薬
,
SMAD7阻害薬
pp.229-235
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000193
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生物学的製剤の登場により炎症性腸疾患の治療に大きな進歩を遂げてから約20 年となる.現在,抗サイトカイン抗体製剤や白血球接着分子阻害薬などの多様な機序の生物学的製剤やJanus kinase 阻害薬などの経口低分子阻害薬が開発され,実用化に向けた臨床試験が行われている.炎症性腸疾患治療は,豊富な免疫統御療法の選択肢から患者ごとに最適な解をいかに見つけ出すか,というまさに新時代を迎えようとしている.本稿では,海外における最新の炎症性腸疾患治療薬の開発状況を作用機序別に概説する.
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