クローン病治療の最前線
抗TNF-α抗体製剤中止の可能性
渡辺 憲治
1
,
末包 剛久
,
佐野 弘治
,
山崎 智朗
,
佐々木 英二
,
鎌田 紀子
,
山上 博一
,
藤原 靖弘
,
根引 浩子
,
荒川 哲男
1大阪市立総合医療センター 消化器内科
キーワード:
Azathioprine
,
Crohn病
,
再発
,
多剤併用療法
,
治療成績
,
Infliximab
,
Adalimumab
,
休薬
Keyword:
Infliximab
,
Adalimumab
,
Azathioprine
,
Crohn Disease
,
Drug Therapy, Combination
,
Recurrence
,
Treatment Outcome
pp.153-158
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016236007
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より有効なクローン病寛解導入療法とsustained deep remissionを目指した寛解維持療法の検討が世界中で進められ,その主役は抗TNF-α抗体製剤と免疫調節剤であった.sustained deep remissionのクローン病症例で,免疫調節剤による寛解維持療法に移行する形で抗TNF-α抗体製剤が中止できる可能性がある.とくに抗TNF-α抗体製剤の血中濃度が非検出の症例では中止しても再燃するリスクは低いと思われる.今後,高齢クローン病患者の増加も見込まれ,安全に長期継続できる寛解維持療法の検討も大切な課題となる.
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