特集 IBD 関連大腸腫瘍の診断・治療update
Ⅱ.潰瘍性大腸炎関連大腸腫瘍の通常内視鏡所見の特徴
岩男 泰
1
1慶應義塾大学病院予防医療センター
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
サーベイランス
,
大腸癌
,
異型上皮
,
色素内視鏡
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
サーベイランス
,
大腸癌
,
異型上皮
,
色素内視鏡
pp.19-22
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000143
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潰瘍性大腸炎の長期経過例に大腸癌が高率に合併するため,定期的な内視鏡による癌サーベイランスが必要である.炎症が背景にあり平坦で境界不明瞭な病変が多いため,早期診断には内視鏡所見をよく理解しておく必要がある.平坦型や陥凹型など粘膜内病変,初期病変の多くが,発赤を呈する病変として認識される.わずかな粘膜模様の変化や周囲と異なる発赤領域に留意し,色素内視鏡や拡大観察など詳細な内視鏡観察へと繫げることが重要である.
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