特集 IBD 関連大腸腫瘍の診断・治療update
Ⅲ.拡大内視鏡(色素・IEE)による潰瘍性大腸炎関連大腸腫瘍の診断
岡 志郎
1
,
田中 信治
2
,
松本 健太
1
,
林 亮平
2
,
上野 義隆
2
,
茶山 一彰
1
1広島大学病院消化器・代謝内科
2広島大学病院消化器・代謝内科 内視鏡診療科
キーワード:
潰瘍性大腸炎関連大腸腫瘍 拡大内視鏡 pit pattern 画像強調内視鏡 NB(I Narrow Band Imaging)
Keyword:
潰瘍性大腸炎関連大腸腫瘍 拡大内視鏡 pit pattern 画像強調内視鏡 NB(I Narrow Band Imaging)
pp.23-32
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000144
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潰瘍性大腸炎(UC)関連腫瘍は,病変表層および背景粘膜が炎症の影響により本来整であるはずの非腫瘍粘膜も不整像を呈するため,孤発性大腸腫瘍に用いられている既存の拡大内視鏡分類では評価が難しいことが課題である.われわれの検討では,色素拡大観察では周囲粘膜との比較を指標とした「pit 密度高」「pit辺縁不整」,NBI 拡大観察ではsurface pattern の「不整」「無構造」がUC 関連腫瘍の診断に有用である可能性が示された.UC 患者のサーベイランス内視鏡検査に拡大観察を併用することは,狙撃生検によるUC 関連腫瘍の診断精度向上に貢献することが期待される.
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