連載 「胃炎の京都分類」の使い方
第36回 H.pylori現感染胃粘膜の内視鏡診断(総論)
鎌田 智有
1,2
,
勝又 諒
1,2
,
砂金 彩
1,2
,
村尾 高久
1,2
1川崎医科大学健康管理学
2川崎医科大学総合医療センター
キーワード:
H. pylori感染
,
胃炎の京都分類
,
現感染
,
胃癌
Keyword:
H. pylori感染
,
胃炎の京都分類
,
現感染
,
胃癌
pp.1495-1500
発行日 2025年10月20日
Published Date 2025/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003684
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消化器内視鏡診療や内視鏡検診において,胃の内視鏡所見からH. pylori感染の有無や胃癌リスクを診断することは非常に重要である.今後は除菌例が増加することが予測されているが,胃癌の予防のためには今一度H. pylori現感染胃粘膜の特徴を十分に理解しておく必要がある.「胃炎の京都分類」によると,現感染胃粘膜の特徴は,びまん性発赤や粘膜腫脹が「よく観察される」,逆にRAC,スクラッチサイン,胃底腺ポリープおよび地図状発赤が「観察されない」ことである.現感染胃粘膜を診断するコツとして,これらの相反する背景胃粘膜の内視鏡所見を理解することが重要である.

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