特集 胃癌診断を極める
H.pylori現感染胃粘膜に生じる胃癌の内視鏡診断 H.pylori現感染胃粘膜に生じる分化型腺癌
市島 諒二
1
,
池原 久朝
,
小椋 加奈子
,
江崎 充
,
鈴木 翔
,
草野 央
,
後藤田 卓志
1日本大学医学部内科学系分野消化器肝臓内科
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃炎-萎縮性
,
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
胃粘膜
,
腫瘍侵入性
,
鑑別診断
,
腺癌
,
アルゴリズム
,
狭帯域光観察
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Stomach Neoplasms
,
Gastritis, Atrophic
,
Gastric Mucosa
,
Gastroscopy
,
Algorithms
,
Adenocarcinoma
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Neoplasm Invasiveness
,
Narrow Band Imaging
pp.46-52
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020257073
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胃癌、特に分化型腺癌はH.pylori感染と密接な関連性がある。H.pylori現感染に生じる分化型腺癌の内視鏡診断は大きく分けて、(1)病変の拾い上げ、(2)良・悪性の鑑別(質的診断)、(3)範囲診断、深達度診断(量的診断)からなる。病変の拾い上げでは、粘液付着が強いため、水洗をしっかり行うことが重要である。質的診断では、腫瘍、非腫瘍の判別方法として白色光観察に加え、早期胃癌の拡大内視鏡による診断アルゴリズム(MESDA-G)を用いる。量的診断では、白色光観察に加え拡大内視鏡やインジゴカルミン散布による範囲診断、および内視鏡所見にもとづく的確な深達度診断を行う必要がある。
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