連載 「胃炎の京都分類」の使い方
第4回 びまん性発赤の内視鏡診断
小野 尚子
1
1北海道大学病院光学医療診療部
キーワード:
びまん性発赤
,
Helicobacter pylori
,
現感染
,
非萎縮粘膜
Keyword:
びまん性発赤
,
Helicobacter pylori
,
現感染
,
非萎縮粘膜
pp.1507-1511
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002400
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びまん性発赤はH. pylori感染に伴う組織学的な胃粘膜の炎症を反映した現感染の最も重要な内視鏡所見であり,体部非萎縮領域に観察される連続的な広がりをもつ均等な発赤をあらわす.軽度のびまん性発赤の内視鏡診断は難しく,近接しRAC (regular arrangement of collecting venules)の消失あるいは不規則性を確認する.Linked color imaging (LCI)ではびまん性発赤は韓紅色に観察され,客観的で簡便に診断できるモダリティである.
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