特集 食道癌・胃癌・大腸癌,最近の診療を知る
胃癌
早期胃癌の内視鏡診断―H. pylori感染別の背景粘膜に応じた胃癌診断―
貝瀬 満
1
,
岩切 勝彦
1
1日本医科大学消化器内科学
キーワード:
内視鏡診断
,
H. pylori感染
,
早期胃癌
Keyword:
内視鏡診断
,
H. pylori感染
,
早期胃癌
pp.919-925
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000326
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Headline
1 胃癌はHelicobacter pylori(H. pylori)感染状態や背景粘膜によって組織型・肉眼型が大きく異なる.
2 ①問診・内視鏡観察によるH. pylori感染状態の評価,②感染状態別の背景粘膜に生じやすい胃癌肉眼型・組織型のプロファイリングに基づいて,効率的に内視鏡診断ができる.
3 H. pylori未感染早期胃癌は胃底腺領域に生じる腺窩上皮型腫瘍・胃底腺粘膜系統上皮性腫瘍・印環細胞癌,幽門腺領域に生じる管状腺癌,食道胃接合部癌に類型化できる.
4 H. pylori現感染早期胃癌に比して,H. pylori既感染早期胃癌は形態・色調変化が乏しい.NBI併用内視鏡は白色光診断が難しい早期胃癌の診断に有用である.
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