特集 良悪性肝門部胆管狭窄への内視鏡的アプローチ
5.切除可能悪性肝門部胆管狭窄に対する術前胆道ドレナージ
石渡 裕俊
1
,
佐藤 純也
1
,
坂本 拡基
1
,
土井 拓矢
1
,
山村 昌大
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
胆道癌
,
胆道ドレナージ
,
悪性肝門部胆管狭窄
,
術前
Keyword:
胆道癌
,
胆道ドレナージ
,
悪性肝門部胆管狭窄
,
術前
pp.1633-1637
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003287
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切除可能悪性肝門部胆管狭窄は,根治術のために肝葉切除を要することが多い.重篤な合併症をきたしやすい術式であり,慎重な周術期マネジメントが必要である.胆道ドレナージの必要性については世界的にはコンセンサスが得られていないが,本邦のガイドラインでは内視鏡的胆道ドレナージ術(EBD)が推奨されている.EBDには外瘻である内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD)と,内瘻である内視鏡的胆管ステント留置術(EBS)がある.ENBDのほうが胆管炎再燃割合が低いとされ,ガイドラインでも推奨されている.しかし最近の報告では,両者の胆管炎割合には差がないという報告が増え,胆管炎非合併例や再ドレナージ例ではEBSが好ましい可能性がある.
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