特集 良悪性肝門部胆管狭窄への内視鏡的アプローチ
6.切除不能悪性肝門部胆管狭窄に対する胆道ドレナージ(3)uncovered SEMS(side-by-side法)
内藤 格
1
,
井上 匡央
2
,
吉田 道弘
3
1名古屋市立大学医学部附属みどり市民病院消化器内科
2愛知医科大学肝胆膵内科
3名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学
キーワード:
悪性肝門部胆管狭窄
,
uncovered self-expandable metallic stent
,
side-by-side法
,
simultaneous法
Keyword:
悪性肝門部胆管狭窄
,
uncovered self-expandable metallic stent
,
side-by-side法
,
simultaneous法
pp.1655-1663
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003290
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切除不能悪性肝門部胆管狭窄に対するuncovered self-expandable metallic stent (USEMS)を用いた複数本ステント留置方法としてside-by-side (SBS)法がある.SBS法には,ステント下端を総胆管内に留置するabove the papillaと,十二指腸内に留置するacross the papillaの二つの留置形態がある.Above the papillaでは,内視鏡的re-interventionを念頭におき,総胆管内で2本のステント下端を揃える必要がある.従来はデリバリーシステム挿入,ステント展開を順次に行うsequential法が施行されていたが,近年ではデリバリーシステムの細径化が進み,2本のデリバリーシステムを同時に内視鏡の鉗子口に挿入し,ステント展開を行うsimultaneous法が広く施行されている.Simultaneous法は,手技成功率が高く,処置時間が短いことからもSBS法における第一選択と考えられる.
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