Japanese
English
特集 肝門部胆管癌の治療戦略update
I. 術前準備
2.肝門部胆管癌に対する術前管理
Preoperative management of the patients with perihilar cholangiocarcinoma
岸 庸二
1
,
永生 高広
1
,
高尾 幹也
1
,
恒成 崇純
1
Y. Kishi
1
,
T. Einama
1
,
M. Takao
1
,
T. Tsunenari
1
1防衛医科大学校外科Ⅲ
キーワード:
胆道ドレナージ
,
胆管炎
,
門脈塞栓術
,
栄養管理
Keyword:
胆道ドレナージ
,
胆管炎
,
門脈塞栓術
,
栄養管理
pp.1171-1179
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1171
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
肝門部胆管癌に対する標準術式は,肝外胆管切除およびリンパ節郭清を伴う肝葉ないし三区域切除である.周術期は,胆管炎を主とした感染症を合併するリスクが高い.感染症は肝不全の一因にもなり,実際,胆管切除を伴わない大量肝切除と比較して肝切除後の肝再生率が低いとの報告もある.術前には,肝機能評価に応じた残肝容積の確保のみならず,胆汁の腸管還元,栄養療法など,腸管免疫機能維持を意識した管理が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023