特集 良悪性肝門部胆管狭窄への内視鏡的アプローチ
6.切除不能悪性肝門部胆管狭窄に対する胆道ドレナージ(5)EUS-BD
山重 大樹
1
,
肱岡 範
1
,
永塩 美邦
1
,
奥坂 拓志
1
1国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科
キーワード:
音波内視鏡下胆道ドレナージ
,
悪性肝門部胆管狭窄
,
両葉ドレナージ
Keyword:
音波内視鏡下胆道ドレナージ
,
悪性肝門部胆管狭窄
,
両葉ドレナージ
pp.1671-1680
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003292
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
切除不能悪性肝門部胆管狭窄に対しては,ERCPによる両葉ドレナージを行うことを目標とするが,十二指腸狭窄や再建腸管例,高度に泣き別れた症例ではERCPのみで両葉ドレナージを達成することが困難な症例を経験する.このような症例に対しては,従来ではPTBDによる外瘻管理が行われてきたが,昨今EUS-BDを用いたサルベージ法が報告されてきている.肝門部胆管狭窄に対するEUS-BDとしては,EUS-HGSを軸としたドレナージ戦略が基本であり,EUS-HGSルートを用いて,左右胆管を橋渡しするbridging法,ERCPとのcombination法が方法として挙げられる.一方,右肝管に対するサルベージ法としてEUS-HDSの報告も増えている.肝門部胆管狭窄のマネジメントにおけるEUS-BDの果たす役割は大きくなっている.
Copyright © 2024, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.