特集 良悪性肝門部胆管狭窄への内視鏡的アプローチ
4.良性肝門部胆管狭窄に対する経乳頭的内視鏡治療
佐藤 達也
1
,
石垣 和祥
1
,
齋藤 友隆
1
,
濱田 毅
1
,
高原 楠昊
1
,
藤城 光弘
1
1東京大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
胆摘後胆管狭窄
,
生体肝移植後胆管狭窄
,
硬化性胆管炎
,
プラスチックステント
,
fully-covered self-expandable metal stent
Keyword:
胆摘後胆管狭窄
,
生体肝移植後胆管狭窄
,
硬化性胆管炎
,
プラスチックステント
,
fully-covered self-expandable metal stent
pp.1627-1632
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003286
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良性肝門部胆管狭窄にはさまざまな原因疾患がある.ERCPによる経乳頭的内視鏡治療が第一選択であり,胆道ドレナージ,狭窄拡張,病理検査の三つのポイントを意識して治療を進める.胆摘後胆管狭窄や生体肝移植後胆管狭窄では複数本プラスチックステント留置によるドレナージ,狭窄拡張を行いstent freeを目指して治療を行う.一部の症例ではfully-covered self-expandable metal stentの短期間留置による治療も有用である.原発性硬化性胆管炎やIgG4関連硬化性胆管炎ではドレナージおよび病理検査が治療の主体となる.胆管狭窄をきたす原因疾患を見極め,病態に応じた治療戦略を立てることが重要である.
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