特集 良悪性肝門部胆管狭窄への内視鏡的アプローチ
6.切除不能悪性肝門部胆管狭窄に対する胆道ドレナージ(4)Fully covered SEMS
藤澤 聡郎
1
,
高橋 翔
1
,
高﨑 祐介
1
,
冨嶋 享
1
,
石井 重登
1
,
伊佐山 浩通
1
1順天堂大学大学院医学研究科消化器内科学教室
キーワード:
fully covered SEMS
,
side-by-side法
,
悪性肝門部胆管狭窄
,
抜去可能
,
re-intervention
Keyword:
fully covered SEMS
,
side-by-side法
,
悪性肝門部胆管狭窄
,
抜去可能
,
re-intervention
pp.1664-1670
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003291
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悪性肝門部胆管狭窄に対する内視鏡的ドレナージの方法には,おもに三つの問題点(ドレナージ領域の決定,ステントの選択,アプローチ方法)があり,とくにドレナージ領域を50%以上確保することが推奨される.ステントにはプラスチックと金属(SEMS)があり,side-by-side法やstent-in-stent法がある.Fully covered SEMSを用いたside-by-side法はプラスチックステントに比べて開存期間が長く,抜去が可能なためre-interventionが容易だが,胆管過拡張による血管損傷を起こす可能性がある.留置法は,6 mm径の細いfully covered SEMSを使用し,留置するすべての胆管にあらかじめガイドワイヤーを留置した状態でステントを留置する.ステント上端を狭窄を越えてしっかり奥まで留置することが長い開存期間を得られるコツである.
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