特集 黄疸を極める
4.胆汁うっ滞性黄疸(4)悪性胆管狭窄と黄疸
藤澤 真理子
1
,
木暮 宏史
1
,
齋藤 圭
1
,
野村 舟三
1
,
國吉 宣行
1
1日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野
キーワード:
悪性胆管狭窄
,
ERCP
,
interventional EUS
,
バルーン内視鏡
Keyword:
悪性胆管狭窄
,
ERCP
,
interventional EUS
,
バルーン内視鏡
pp.303-310
発行日 2023年2月20日
Published Date 2023/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002542
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悪性胆管狭窄はさまざまな疾患によって起こるが,代表的な疾患として膵癌・胆管癌・胆囊癌・肝細胞癌・リンパ増殖性疾患・転移性腫瘍が挙げられる.近年のドレナージ関連手技ならびに器具の進歩によって治療選択の幅が広がっているが,閉塞部位・腫瘍特性によって治療選択が異なってくる.膵癌では術前化学療法を行うことが主流になったことで,胆管炎を起こさず迅速に治療に移れるように確実なドレナージが必要となる.胆管癌では切除範囲などについても考慮が必要となるため,それぞれの診断と治療法に関して十分理解しておく必要がある.また,治療方針を内科医・外科医ともに共有しておくことも重要である.
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