特集 腫瘍随伴症候群とオンコロジーエマージェンシー―病態や治療に伴う多彩な症状
局所症状を呈するオンコロジーエマージェンシー
閉塞性黄疸,胆管炎
佐野 裕亮
1
,
上野 誠
1
,
森本 学
1
1神奈川県立がんセンター消化器内科
キーワード:
閉塞性黄疸
,
悪性胆道狭窄
,
ERCP
Keyword:
閉塞性黄疸
,
悪性胆道狭窄
,
ERCP
pp.1575-1577
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1575
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪閉塞性黄疸は,感染の合併により急性閉塞性化膿性胆管炎から敗血症になりうるため,適切なタイミングを逸することなく,診断や治療戦略を立てることが重要である.
▪閉塞性黄疸の原因と病状によって,必要となる胆道ドレナージの方法が大きく異なることから,減黄後の治療方針を考慮したうえで胆道ドレナージを行う必要がある.
▪胆道ドレナージの第一選択は内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)下ドレナージであり,ERCP困難例に対しては,経皮経肝的胆管ドレナージ(PTBD)や超音波内視鏡ガイド下胆道ドレナージ(EUS-BD)を検討する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019