特集 肝の超音波を知り尽くす ―肝腫瘍の診断と治療支援
1.腫瘍診断(4)悪性肝腫瘍 a.肝細胞癌と境界病変
西村 貴士
1,2
,
東浦 晶子
2
,
飯島 尋子
1,2
1兵庫医科大学消化器内科学
2兵庫医科大学病院超音波センター
キーワード:
肝細胞癌
,
早期肝細胞癌
,
軽度異型結節
,
高度異型結節
,
多段階発癌
Keyword:
肝細胞癌
,
早期肝細胞癌
,
軽度異型結節
,
高度異型結節
,
多段階発癌
pp.1668-1674
発行日 2022年11月20日
Published Date 2022/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002446
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
肝細胞癌の超音波診断はBモード,カラードプラでハローや側方音響陰影,モザイクパターン,バスケットパターンなど典型的な所見が得られれば可能であるが,異型結節はBモード,カラードプラで診断,鑑別することは難しい.造影超音波検査による血流診断は重要で,異型結節から肝細胞癌に至るまでの多段階発癌における血行支配について理解しておく必要がある.また,超音波所見が病理組織学的に何を反映しているのか把握しておくことも重要である.近年,US/CEUS LI-RADSが提唱され,ソナゾイドによるCEUS LI-RADS分類が待たれる.
Copyright © 2022, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.