肝細胞癌update 2012
肝細胞癌病理診断の最近の話題
真杉 洋平
1
,
坂元 亨宇
1慶応義塾大学 病理学
キーワード:
幹細胞
,
肝細胞癌
,
免疫組織化学
,
Keratin-19
,
異型腺腫様過形成
,
多段階発癌
Keyword:
Carcinoma, Hepatocellular
,
Immunohistochemistry
,
Stem Cells
,
Keratin-19
pp.126-130
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012133338
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近年、早期肝細胞癌や異型結節に代表される肝細胞癌の初期病変に対する国際的理解がすすみ、これらの疾患概念や用語がおおむね整理されつつある。一方、悪性度の高い肝細胞癌を特徴づける分子がいくつか報告される中で、肝前駆細胞に発現しているサイトケラチン(CK)19が悪性度の高い肝細胞癌を簡便に検出できる有用なマーカーであることに注目が集まっている。本稿では、改訂されたWHO分類による「早期肝細胞癌と異型結節の病理診断」、最近のトピックスである「CK19陽性肝細胞癌」について解説する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012