特集 Common disease となった潰瘍性大腸炎の現状と診療のコツ
9 .外来フォローの実際とコツ
那須野 正尚
1
,
宮川 麻希
1
,
田中 浩紀
1
1札幌IBDクリニック
キーワード:
T2T
,
バイオマーカー
,
消化管超音波
Keyword:
T2T
,
バイオマーカー
,
消化管超音波
pp.793-798
発行日 2022年6月20日
Published Date 2022/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002241
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近年,treat to target (T2T)の概念に基づいた潰瘍性大腸炎のモニタリング法が提唱され,大腸内視鏡検査(CS)ではMayo endoscopic subscore 0が目指すべき治療目標と定められている.しかし,頻回のCSは侵襲が強く,簡便なバイオマーカーをどのように用いるかは臨床上の課題である.便中カルプロテクチン,免疫学的便潜血検査,CRP,Leucin-rich α2 glycoprotein (LRG)はそれぞれ異なった特徴を有しており,患者の病態に応じて組み合わせて評価していくことが重要である.また,大腸カプセル内視鏡や消化管超音波検査の有用性も報告されており,今後の実臨床でのデータの蓄積が期待される.
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