特集 胆石症の診療方針
6.消化管再建後の胆管結石の内視鏡治療
杉山 晴俊
1
,
大山 広
1
,
加藤 直也
1
1千葉大学医学部大学院医学研究院消化器内科学
キーワード:
経皮経肝胆道ドレナージ
,
消化管再建後
,
胆管結石
,
バルーン内視鏡下ERCP
Keyword:
経皮経肝胆道ドレナージ
,
消化管再建後
,
胆管結石
,
バルーン内視鏡下ERCP
pp.527-534
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002178
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上部消化管再建後の総胆管結石の治療には,経皮経肝的治療,内視鏡的治療,外科的手術による結石除去がある.経皮経肝胆道鏡による治療は,経皮経肝ルートの作成と拡張が必要で時間がかかり侵襲を伴ううえに,チューブの逸脱の危険がある.本稿では,消化管再建後の胆管結石に対する内視鏡的胆道砕石術の方法について「胆石症診療ガイドライン2021」をもとに述べた.治療の選択に関する決定は施設において得意とする方法が選択されるべきである.シングルバルーン内視鏡,ダブルバルーン内視鏡下ERCPによる砕石術なども挙げられるが,経験豊富な指導医が複数いるセンター病院で施行されるべきである.
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