特集 胆道感染症の診断・治療
2.急性胆管炎の診断・重症度判定
杉山 晴俊
1
,
三方 林太郎
1
,
大野 泉
1
,
大山 広
1
,
髙橋 幸治
1
,
加藤 直也
1
1千葉大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
急性胆管炎
,
胆管結石
,
重症度判定
Keyword:
急性胆管炎
,
胆管結石
,
重症度判定
pp.1119-1124
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001904
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急性胆管炎は発熱の鑑別疾患として非常に重要であり,日常臨床でも出合う頻度の高い胆道疾患の一つである.その致死率は2%ほどといわれており,軽症と重症を早期に診断すること,重症化の恐れのある中等症胆管炎を診断して慎重に経過観察することが非常に重要である.重症度判定は胆道ドレナージを緊急で行うか抗菌薬で経過をみるか,などの治療方針を決定するうえで非常に重要である.本稿では,わが国で作成された世界で初の胆道炎のガイドラインについて整理し理解を深めるとともに,特徴的な画像診断についても解説する.
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