特集 良悪性肝門部胆管狭窄への内視鏡的アプローチ
8.良性肝門部胆管空腸吻合部狭窄に対する内視鏡的治療
齋藤 圭
1
,
藤澤 真理子
1
,
野村 舟三
1
,
大木 庸子
1
,
北原 麻衣
1
,
木暮 宏史
1
1日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野
キーワード:
良性肝門部胆管空腸吻合部狭窄
,
バルーン内視鏡下ERCP
,
EUS-BD
Keyword:
良性肝門部胆管空腸吻合部狭窄
,
バルーン内視鏡下ERCP
,
EUS-BD
pp.1689-1695
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003294
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バルーン内視鏡の登場により,術後再建腸管に対するERCPが多くの症例で可能となった.良性肝門部胆管空腸吻合部狭窄に対してはバルーン拡張やステント留置による治療が第一選択であるが,難治例もあり,適切な治療戦略とデバイス選択が重要である.肝内結石併発例に対してはERCPによる結石除去だけなく,ESWLやEHLによる治療を行う.ERCP困難例に対するEUS下胆道ドレナージが広く行われるようになってきたが,バルーン内視鏡下ERCPとの比較検討は十分ではなく,今後のエビデンス構築が期待される.
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