特集 胆石症の診療方針
4.胆管結石症の治療方針
植木 敏晴
1
,
丸尾 達
1
,
土居 雅宗
1
,
永山 林太郎
1
,
立川 勝子
1
,
田中 利幸
1
1福岡大学筑紫病院消化器内科
キーワード:
総胆管結石
,
治療方針
,
内視鏡的治療
,
外科的治療
Keyword:
総胆管結石
,
治療方針
,
内視鏡的治療
,
外科的治療
pp.507-514
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002176
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現在,総胆管結石症は内視鏡的治療を中心に行われている.本邦では胆囊結石合併例は,おもに内視鏡による総胆管結石除去後に外科的胆囊摘出術を行う二期的治療が施行されている.しかしながら,急性胆管炎,急性膵炎合併や,併存疾患および全身状態などさまざまな因子が関与し,総胆管結石の治療方針は,複雑で各施設の状況によって異なる.また治療困難な結石に対しては,以前は外科的治療が行われてきたが,最近は,内科的治療のための経乳頭的アプローチや経皮的アプローチに加えて,経消化管的アプローチから細径胆道鏡下の電気水圧衝撃波破砕術などが行われ,内科的治療の適応が拡大している.本稿では,胆管結石に対する各種の治療方法を紹介し,標準的な治療方針を概説する.
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