特集 肝不全・肝硬変に対する再生療法―最先端の今
1.肝不全研究クロニクル
持田 智
1
1埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科
キーワード:
急性肝不全
,
遅発性肝不全
,
慢性肝不全
,
非代償性肝硬変
,
ACLF
Keyword:
急性肝不全
,
遅発性肝不全
,
慢性肝不全
,
非代償性肝硬変
,
ACLF
pp.1601-1606
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002023
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肝不全は発症から肝不全症候が出現するまでの期間で,急性,遅発性と慢性肝不全に分類される.これら病態の研究は,1816年にLaennecが“cirrhosis”の用語を用い,1842年にRokitanskyが“akute gelbe Leberatrophie”を発表したことに端を発する.肝不全の成因はわが国と欧米では差異があり,とくに急性肝不全に関しては,異なった概念,診断基準の基に研究が進められてきた.しかし,2011年にはその整合性がとられ,2018年にはacute—on—chronic liver failure (ACLF)の診断基準も発表された.現在では肝不全の研究を海外と同じ基盤で推進できるようになっている.
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